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なぜ睡眠は必要か
人は昼間、覚醒した状態で活動しています。しかし、夜になるとやがて覚醒状態から眠りへと移行します。それはまるで自分が自分ではない無意識の状態に移っていくような感覚です。昼間は意識を働かせて活動を行いますが、夜になると眠気が訪れ、意識を保つのが難しくなり、自然に眠りが訪れます。このように、睡眠は意識にとって必要なものをもたらすと考えられます。
睡眠とは?
普段起きているとき、私たちは体の一部を意識的に動かしています。手や足、脳などについては意識的に働かせることができます。しかし、意識しなくても体はさまざまなことを感受し、それに対して反応しています。たとえば、心臓の動きや食べたものの消化など、これらは私たちの意識には及ばないプロセスです。
睡眠とは、意識が働いている状態から働かない状態への移行です。睡眠中、体は意識の作用を受けず、体本来の活動のみを行います。そして、意識も体の作用の一部と考えれば、睡眠中に体で起こる変化を意識も受けることになります。つまり、睡眠によって意識が再構成されると考えられるのです。
体からのメッセージ
人は自分の体について、意識できる部分しか知りません。日中に体内で何が起こっているのか、またどのような影響を受けているのかについては、意外に知らないものです。睡眠は、そのような意識外で起こることを、意識の再構成という形でフィードバックする役割もあるのではないでしょうか。
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