ものの最小単位とは何か
ものを細分化していくと、最終的に行きつくのは何でしょうか。ものの最小単位とは、刹那的な変化そのものです。ものを瞬間的に捉えたとき、それはもはや「もの」として存在しているわけではありません。ものとして認識するためには、観察する側の変化が必要です。そう考えると、ものの存在は観察する側の変化によって決まると言えるでしょう。
変化とものの存在
観察する側が変化していなければ、ものを捉えることはできません。つまり、ものとは観察者が捉える変化そのものです。それが「存在する」と言えるのでしょうか。変化がなければ、何も捉えることはできません。しかし、最小のものであっても、変化があれば捉えることが可能です。そう考えると、ものの実態とは変化そのものであり、そこには確固たる実体は存在しないのです。存在しているのは相対的な変化だけです。
変化のない世界は果たして存在しうるのでしょうか。人の内部では常に変化が生じています。その変化が止まったときのことを想像することができるでしょうか。
刹那の力と変化
変化を生じさせているのは、刹那ごとに生じる力です。その力が何を意味するのかは分かりませんが、生きている限り変化は生じ続けます。力が向かう先とは、変化が行き着く先です。人は生まれたときから、行き場のない構造の中で人生を歩んでいます。変化の連続は、その構造によって生じているのです。
その構造は周りのものを巻き込みながら変化を繰り返します。変化は新たな変化を生み、その構造が持つ変化は外部へと伝播していきます。変化は形を変えながら続き、やがて止まるときが来るのです。
変化の要因
変化は、それを引き起こす要因があるからこそ起こります。人は刹那の瞬間ごとに、ただの「もの」かもしれません。しかし、刹那の変化の要因が連続的に現れているからこそ、「人」としての存在が成り立っています。もし変化の要因がなければ、人はただの「もの」に過ぎないのかもしれません。
では、その変化の要因とは一体何なのでしょうか。それこそが人の存在と変化の謎であり、私たちが探求し続けるテーマなのかもしれません。
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