安定とは何か
「人は安定しているのがよい」とよく言われますが、安定とは一体どういうことなのでしょうか。安定とは、ただ動かないことを指すのでしょうか。もし動かないことが安定であるならば、それは本当の安定とは言えないかもしれません。動かない状態が続けば、それは安定を欠いたものになるのです。
バランスの重要性
人にとって、すべてにおいてバランスが重要です。安定も必要であり、不安定も必要です。しかし、安定でもなく不安定でもない、その中間で揺れている状態こそが、本当のバランスが取れた状態です。安定や不安定のどちらかに偏ると、バランスが崩れます。人の不調は、すべてバランスの崩れに起因していると考えられます。思考にしろ体調にしろ、常に安定と不安定の間で揺れていることが、健全なバランスを保つ秘訣です。
安定と不安定の役割
なぜ安定だけではいけないのでしょうか。安定は人を動かなくさせてしまいます。逆に、不安定は人を静止させない力を持っています。この微妙なバランスを保たなければ、人は動けなくなったり、逆に止まれなくなったりします。安定と不安定の間で揺れ動くことこそが、人にとって必要なバランスなのです。
重力とバランス
このバランスに影響を与える原因の一つに重力があります。人は重力に引かれて生きており、誰も重力から逃れることはできません。重力は人の身体に様々な影響を与え、安定や不安定に偏ることで、重力の受け方にも偏りが生まれます。
例えば、姿勢が悪いと、重力の作用が身体の一部に集中してしまいます。同じ姿勢で静止し続けることも、身体の特定の部分に負荷を集中させてしまいます。そのため、適度に体を動かし、力を分散させる必要があります。こうした重力の作用は、人の精神状態にも影響を与え、結果として身体のどこかに負荷を集中させることになります。負荷が集中すると、その部分に異常が生じる可能性があります。
バランスを保つことの重要性
人は身体にかかり続ける力を、いかに心身のバランスをとって偏りなく分散させるかが重要です。どんなものであっても、一部のバランスが崩れると偏りが生じ、その偏りが一部に負荷を集中させ、全体のバランスを崩してしまいます。心身ともに健全な状態を保つためには、常にバランスを意識し、安定と不安定の間でうまく揺れ動くことが大切なのです。
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