息を止めること
息を止めること
思考を止めること
人は雑念を消したいとき
息を止めればいい
呼吸を整えるのがいいのかもしれないが
呼吸を整えるのには時間が掛かる
人は怒りを消したいとき
嫌なことを考えそうなとき
呼吸を止めることで
意識を死の状態に近づけることで
何も考えないようにする
人の思考は連鎖する
一度起こった感情は後に引きずる
息を止めることの意味は
出口を塞ぐことで圧力が生まれ
酸素を体に行き渡らせること
ゆっくりの呼吸がよいといわれるのは
酸素を十分に体に行き渡らせることができるため
また血中の酸素濃度を下げることで
新しい酸素を取り入れる状態をつくる
現代人の呼吸はデジタル化や
ストレス、情報過多などにより
知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっている
空気を早く取り入れようとする
しかし空気を取り入れても
すぐに出していては
体全体には行き届かない
また、息を止め続けることで
細胞レベルで酸素を消費していき
体全体の酸素濃度がどんどんと下がっていく
このことは悪いことのように思えるが
新しい酸素をよりよく取り入れる状態をつくるため
体全体の酸素の効率的な新陳代謝を促す
しかしこれでなぜ思考まで落ち着くのか
脳は酸素を消費する
体全体で酸素を消費し酸素濃度を下げることは
必然的に脳の働きを抑止することにつながる
いずれにしても現代社会は
脳を酷使しているのではないか
脳を休ませようとしても休まらない
そんなとき息を止めて
酸素を十分に体に巡らせ、
また体の酸素濃度を下げて
新しい酸素を取り入れられる状態をつくる過程で
脳が一時的に静止の方向に向かうことは
覚えておいて損はないのではないか