習慣について(20200125_1633)
もう一人の自分
人にはよい習慣、悪い習慣があります。
よい習慣は続ければよいですが、
悪い習慣については直したいと思うと思います。
ただ、悪い習慣を直そうと思っても
なかなか直るものではありません。
なぜでしょうか。
自分では直した方がいい、
直すべきだと考えているのに直らないのです。
そう考えてみると自分の中に自分とは違う自分が
いることに気付かないでしょうか。
それがもう一人の自分、無意識を形成する体です。
体は悪気があって反抗しているわけではありません。
体には体の必要性があってそれを行なっています。
つまり悪習慣と分かっていても、
今の時点では体がそれを必要としているのです。
悪習慣を断つには
体はよい習慣であっても、悪い習慣であっても
必要とすることを続けようとします。
続けようとするからこそ習慣になっています。
自分にはその必要性が全く分からなくてもです。
つまり自分では悪習慣を断とうとしているのに、
それを続けることができないのは、
体の方はまだ全く納得できない状態にあるというわけです。
人は他人から何かを言われても、納得がいかないと
なかなか受け入れることはできません。
体についても同様のことが起きています。
つまり体の方が納得できる形にしないと
目的を達することができません。
習慣化とは
体を納得させるのに言葉を用いても意味はありません。
体は体にとって必要なことを行おうとしていることを
理解しなければなりません。
具体的には、何か悪習慣を断とうとして
続かないのであれば、そのことを行うことによって
不都合が生じているのかもしれません。
つまり不都合が生じないようにしてやらないと、
体は受け付けないのです。
そのため、急な変化は行えません。
今の状況と似た形で、不都合が生じない程度の範囲で
抑えてやらなければなりません。
つまり変化量は抑えて、長く続けていくことで、
体は徐々に納得していくのです。
そしてそれが習慣化され、それを行うことが
自然な状態になります。
習慣化は意志の力だけで行うものではありません。
体に納得させた上ではじめて達成できるものです。
最初は少しずつでも、続ければ続けていくほど、
次第に楽になっていくことを理解した上で
習慣化を行ってみてはいかがでしょうか。