人は何かを得た瞬間何かを失っている 物質のことではない それが分かっていても それは免れられない 物質は時間差を生む 同じものが同じものと感じられないのは 生んだ時間差の元による 同じものを異なるものとして感じている時 人は物質世界にいる 物質世界は同じものを同じと感じるまでの時間差 同じものが同じになるために世界がある 自分の世界が終わるとき同じものが同じになる 同じものを違うものに感じるときまた世界が生まれる 同じと見るか違うと見るかがすべて 同じものは認識しないが 違うものは認識する 世界は同じものを違うと認識している間の場所 同じと認識することで世界は終わる 世界とは認識の歪みが元の状態に戻るまでの認識の時間差 認識の時間差に世界があり 世界は認識から生まれる どんなに大きく見える世界でも いつか何も感じなくなるときがくる それは今は忘れてしまっている同一状態への回帰