人はなぜ同じものを違うものと見なすようになるのか 細胞分裂の仕業か それとも違う何かが細胞分裂を生むのか 人は幼いときはあまり認識を持たない 細胞分裂により成長すると徐々に認識するようになる 細胞分裂のように分かっていく 一つの細胞が分かっていくことにより多くの認識を得て 歳をとり細胞が死滅していくことにより認識が薄らぐ 元々は一つだったものが複数に分かれ いずれまた0に戻る 1はスタートしているのでありいくら複数になろうと0に戻ることは回避できない なぜか 0と1は全く異なるものである 0は無で1は有である 複数も有で0とは違う 同じものが違うものとなったときそれは有であり 有は有であり続ける無とはならない しかし有と無はもともと一つだった 有と無を区別している間が生であり 有と無を区別しないのが死である もともと一つというのは区別しない状態で 区別する状態があるということは 逆に区別しない状態があるということで もともとは一つであったということ 区別する状態と区別しない状態があることは 区別する状態と区別しない状態もあるということ どちらかだけ経験するということはできない 片方が存在するということはもう片方も存在する 存在しないということはすべてが同じということで すべてを内包している無限の存在 0は無限と一つであり0と無限がひとつであれば それは元の状態である 0と無限を分かつとき人は両極の間を生きていて 0と無限が一つであることを理解できない 人は区別するから生きている もともと一つのものを両極と感じる世界で 矛盾を感じながら一つであることを理解できない 自分の世界が消滅する死の時まで 自分が元の状態に戻るまで